受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話 コラボウェビナー【オンラインセミナー総括】
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どうも。「オウンドメディア集客部」の運営者、 dai (@po_p_o_m)です。
個人事業主様・法人様にブログ・ウェビナー・LINEなどを使ってWEB集客支援を行っています。
先日、株式会社TOMONARI 友成社長とコラボウェビナー『受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話(日本に、新しい乾杯を。)』を開催させて頂きました。
今回は、そのコラボオンラインセミナーの様子を対談形式で記事にまとめてみました。
友成社長は、30代までは専業主婦の傍ら自宅で料理教室を主催していました。1998年より製造業の株式会社友成工芸の代替わりのタイミングで取締役として経営に参画し、40代では、株式会社友成工芸の経営に携わり、下請けから受注型製造業に変革の舵取りを行いました。50代では、55歳で自ら起業をした株式会社TOMONARIでカンボジアでの技術教育とその技術を使ったmas/mas(マスマス)の企画と販売に力を注いでいます。
「自社商品でビジネスを加速させたい。」「女性社長のリアルな声を聞いてみたい。」「ヒット商品を生み出した秘訣を知りたい。」という方向けになります。
友成さんの人柄もあり、一緒にセミナーをさせて頂きすごく楽しかったです^^よかったらご覧ください。
「ウェビナー入門 徹底ガイド」のお役立ち資料を作成しました!
本資料ではdaiが、500回以上ウェビナーを開催してきた知見を活かして、セミナーマーケティングで営業コストを下げ、成果に繋げる方法を解説しています。
よろしければ確認してみてください。
コラボ対談者(登場人物)
個人事業主様・法人様にブログ・ウェビナー・LINEを使ってWEB集客の支援をしているウェビナー講師。食べることが生き甲斐で、リーマン時代、加工食品を作ってました。ホームページはこちら。
dai
主婦から40代製造業に参画し、55歳で株式会社T O M O N A R Iを起業。日本ではmas/masの企画・販売を行いカンボジアで技術教育を行う。Instagramフォロワー1万人、2021年ギフトショー にてベストサスティナビリティ賞受賞。ホームページはこちら。インスタグラムはこちら。
友成
『受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話』の概要
株式会社TOMONARI 友成社長と開催させて頂きました、コラボウェビナー『受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話』の詳細は下記の通りになります。
- ウェビナータイトル:『受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話』
- 開催日:2021年11月25日(木)20:00〜21:00
- 開催方法:Zoom
『受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話』のセミナー内容
株式会社TOMONARI 友成社長とのコラボウェビナー『受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話』をオンラインセミナーの内容を記事にまとめてみました。
受託業を乗り越えて新たな道を開拓!
今回は株式会社TOMONARIの友成社長をお迎えしまして、お話をお伺いしていきます。大いに参考になる部分があると思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います^^
dai
よろしくお願いいたします^^
友成
早速ですが、自己紹介お願いします。
dai
株式会社TOMONARIの友成冨美と申します。アクリル枡を販売している会社をやっております。まず私の経歴ですが、生まれは神奈川県、大学は青山学院大学です。普通のOLをした後に結婚して専業主婦の傍らで料理研究家のアシスタントをずっとやっておりました。
友成
自分でも料理教室を主催してらっしゃったんですよね^^
dai
はい^^ その後主人が友成工芸という会社の2代目代表取締役として就任したため、私も経営に参画するようになりました。そこからが人生ガラッと変わりました。
友成
おお、そうだったんですね。
dai
友成工芸というのが東京で製造業をやっている会社なんですが、元々は業務用の定規を作っていました。マックスという会社の下請け工場でしたが、コンピューターの出現とともに売れなくなりまして……。
友成
受託業の辛いところですね……。
dai
その仕事がなくなって、新しい仕事を見つけなくてはいけないという状況にいきなり陥ってしまったんです。
友成
急に荒波に揉まれたという感じですね(汗)
dai
当時はあまりにも世間知らずでしたが、とにかく新しい仕事をしようとして色んなチャレンジをしていきました。その中で自分ができることって、デザインとアクリルを組み合わせた製品を作っていくっていうことだなと、ずっと考えていました。
友成
ご自身ができる分野で打開策を探していったんですね。
dai
2003年に「TOM PRODUCTS」というデザインレーベルを立ち上げまして、だんだん下請けの製造業からデザインを提案する受注型の工場に変わってきて、うまく行っていたんです。ただ、それが2008年のリーマンショックでドーンと落ちたんですね。
友成
新しい方向性に変わってきたところで、また苦しい状況になってしまった、と。
dai
「あっ、またか」という感じでした(汗) それがきっかけで翌年は色んな商品を考えました。その中の一つがアクリル枡、mas/masだったんです。
友成
・アクリル升、mas/mas
ピンチとご縁が生んだmas/mas
アクリル枡はどのようにして誕生したんでしょうか?
dai
毎年3月になるとお世話になった方々を会社に呼んでお花見パーティーをしていたんです。以前から料理教室を開催していましたし、うちの前が桜並木なので^^
友成
とても素敵ですね^^
dai
その年に偶然、二枡五合という一枡瓶の2.5倍のお酒をいただきました。通常3月は忙しいんですけど、リーマンショック後で仕事がすごく少なくて。工場の手も空いていたので、そのお酒に合わせて色んな大きさのアクリル枡を作りました。それでみんなを迎えたらとても盛り上がったんです。
友成
そのお酒とリーマンショックがきっかけなんですね。
dai
日本酒はあっという間に無くなったんですけど、その後も枡でワインやスパークリングを飲んだりして。するとその中の一人が「これ商品化したらどうですか?」と思い切り無責任な形で言ったんですww
友成
おお、すごいですねww
dai
でも「そうよね、こんな盛り上がるものだったら売れるわよね」って思って。それを本気にして商品化がスタートしました。
友成
mas/mas(マスマス)という商品名もその時に決まったんですか?
dai
はい、そうなんです。二枡五合が「益々繁盛」という意味のある日本酒なので、この枡もマスマスでいいんじゃない? みたいな感じでww
友成
お酒に込められた意味に掛けたんですね^^
dai
ただ、簡単に売ってくれるお店はないので、ひとまず商品としてあるなぁっていう感じでずっと過ごしてました。同時期にスタートした他の商品もあったので。一部の店舗で扱ってもらってたのですが、それも全然売れてはいませんでした。
友成
そこからどうやって注目されていったんでしょうか?
dai
その後2013年にmas/masのリニューアルをすることになりました。きっかけは4年前のお花見に来ていたデザイナーさんが独立したことでした。「あれだけ盛り上がった枡が売れていないなんて」「デザインから一回リセットしましょう、手弁当でやるので」と言っていただいて。
友成
それは大きな転機ですね!
dai
それから大幅な改良に着手して、翌年それが終わりました。するとやっぱりプロの力が入ったんで売れはじめたんです。そこで主人の会社とは別に私の会社を立ち上げて、mas/masを収益の主力に置いてさらに販売に力を入れるようになりました。
友成
デパート出店のチャンスでトラブル発生⁉
リニューアル後に大きな反響が起きたということでしたが、どういうところから販売をスタートしていったんでしょうか?
dai
アクリル製の「枡」なので、日本酒のイベントに出店させていただくところからスタートしました。お酒と組み合わせてやっていたらデパートでのポップアップショップに声がかかりました。
友成
もともと枡と日本酒は関連性がありますもんね。
dai
そうですね。関連性でいうと枡自体ははかりですよね。昔は木の枡でお米を量ったりお豆を量ったりしていました。弊社は定規を作っていたので、そういう部分でリンクする部分があって。
友成
確かにそうですね!実際、ビジネスモデルを転換されて大変だったことはありますか?
dai
日本酒のイベントで様々な人とご縁ができて新宿伊勢丹での出店の機会に恵まれました。ただ、大変なこともありましたね。
友成
どんなところが大変だったんでしょうか?
dai
お声がかかって出店できるのが本当にラッキーだったんですが、展示まで3週間しかなかったんです。加えてバイヤーの人に「ある女性(ペインティング)アーティストと組んだ商品を出してほしい」といわれて。
友成
なかなかハードですね。
dai
あまりの無茶ぶりでww コラボ相手の方のテイストもうちと合わせるのが難しそうで。悩みに悩んで彼女に伊勢丹出店のお断りのご相談をしたんです。そしたら「友成さん、滅多にないチャンスなので逃しちゃダメです」「すべてブランドイメージに合わせますからやりましょう」と言ってくださって。
友成
アーティストの方だとこだわりなど強そうですが、すごいですね。
dai
私もそういう方をたくさん知っていたので驚きました。それでお互いの方向性をすり合わせたものを作り上げました。結果として、この2017年4月の伊勢丹は天使が舞い降りたような出店になったなぁ、と今でも彼女と話しています。
友成
そうだったんですね。
dai
コラボ商品は10個しか作らなかったんですが、初日に完売! それから慌てて10個追加しましたが、それも終わるときには完売。伊勢丹のバイヤーさんも驚いちゃって。
友成
すごい人気ですね!
dai
伊勢丹で週の売上をブランドごとに出しているんですが、最初の一週間でうちのmas/masが個数でトップだったそうです。
友成
ええっ、それはすごいです!
dai
そしたら問屋さんからの問い合わせがすごい勢いで入ってきて。問屋さんと付き合うということを全く考えていなかったので、金額の交渉なんかは当時は本当に素人でした……。
友成
誰かに相談なさったんですか?
dai
はい。伊勢丹のバイヤーさんに相談したんですww 後から聞きましたがその方があんなにやさしい人はいないというくらいの方で。今でもお付き合いさせていただいています^^
友成
良いお付き合いをされているのですね。僕もそうですが、お客様に教えてもらうことが本当に多いなぁと思ってます。
dai
本当に多いですよね!そこで金額の出し方とかを教えていただいて、本当に人に恵まれたなあって感じですね。仕事をしながらどうやって販売をして、どうやって値付けをして、っていうのは学びましたね。
友成
やってみないと学べないことですよね。
dai
その後も評判が広がり、出店の機会を色々といただきました。それでいろんな方から知って頂いたり、繋がりができたりしましたね。自分たちで商品を育てるってところもあるんでしょうけど、そういうシーンとかお客様に育てていただくというのを実感していますね。
友成
お客様と接する中で気づいたこと
アクリル枡、mas/masを販売していく中で気づいたことはありましたか?
dai
デパートのポップアップストアでは色々ありましたね。お酒のイベントの際、日本酒の蔵元さんがばーっと集まっている横でmas/masを置かせてもらったんです。そうすると酔った勢いでみんな買って帰られるんです。
友成
お土産にちょうどいいかもしれませんね。
dai
うちの枡は女性にすごく人気なんですが、その場では男性が女性に買っていくのが多いなぁと思って。こういうニーズもあるのねと気づきました。
友成
直接お客さんと触れると気づくことってありますよね^^
dai
あととても印象に残った思い出があります。2019年7月から高島屋で、アーティストの女性とコラボで出したイベントでのことです。彼女が購入した枡にその場でイニシャルを描くということをやりました。
友成
素敵な企画ですね!
dai
そうしたら子供たちがもうすっごい集まって。描いてる絵を見て自分も描いてみたい、と言っていて。その時、小学1,2年生くらいの女の子がうちの金魚の枡を見て「とっても涼しく感じるからこれが欲しい!」と言うんです。夏だったので枡にビー玉とお水を入れて展示していたんですよ。
友成
想像しただけで風流な感じです。
dai
でもお母様は「買いに来たものが違うでしょ」と。そしたら後で戻ってきて「洋服はいらないから代わりにこれを買う」と言って金魚の1合枡を1個買っていってくれて。すごく嬉しそうにしているので内緒でビー玉をつけてお渡しした記憶がありますね^^
友成
すごく心温まるエピソードです^^
dai
デパートに立つというのもハードではあるんですが、その場その場ですごく楽しい思い出があります^^
友成
工業技術がつなぐ、カンボジアとTOMONARI
御社の活動で他にも力を入れているのが、カンボジアへの支援ですね。
dai
はい。株式会社TOMONARIという会社はアジアで技術を教えるということが目的で作った会社なんですね。
友成
そうなんですね。
dai
当初はどうやってお金を儲けるの?という感じだったので、アクリル枡でビジネスを回していこうと決めました。改良するときはうちの技術をアジアに伝えて売っていけば、カンボジアの子たちとうちの会社の両方の収入になっていいのかなっていう考えでやったんです。
友成
なるほど。
dai
そんな形で進めていましたが、今年からマスマス基金というのを作りました。オリジナルで枡の製作ができまして、お正月のホテルで配るような枡をご依頼いただいているところがいくつかあるんですね。その売り上げの5%をカンボジアの技術を学ぶ子供の奨学金にするということを決めました。
友成
おお。社会貢献ですね。
dai
また、今年2月にLIFE×DESIGNアワードに初めて出展して、ベストサスティナビリティ賞をいただきました。カンボジアで彫刻したクメール柄の枡なんですが、職業訓練校の先生が彫刻しているんですね。そろそろ先生ではなく生徒に彫らせていこうと指導しているところですね。
友成
おめでとうございます。次の世代に技術を伝えていくのですね。
dai
先生方と相談をしながら、生徒が技術を理解し、しっかりと学べるやり方を模索しながら進めています。貧しい子たちが国のお金で学んでいくので、来年からはその子達に彫ってもらった商品をうちが買い取り、ダイレクトにお金が行くようにしようかなと思っています。
友成
素晴らしいですね。
dai
またこの枡を使って、母の日にドライフラワーとベルギーのチョコレートを組み合わせた形で販売しました。その商品がすごい売れたんですね!
友成
実際に僕も購入して、今も使っています^^
dai
ありがとうございます! また今年も同じような形で販売したいなと思っております^^
友成
コラボ施策でマスマス拡大!
今後のビジョンについて、ぜひお聞かせください^^
dai
うちの枡だけではなかなか伝わっていかないので、コラボもどんどんやっていこうと思っています。先日は茶道家主催のウィーンの古城で見つかった古伊万里の修復プロジェクトとコラボいたしました。古伊万里の破片を蓋に彫刻して金箔を貼った枡を現在試作中です。お茶の世界と組み合わせる新たな挑戦になりました^^
友成
良いですね。
dai
12月はサスティナビリティを考えている日本人アーティストの方とコラボ予定です。その方の描いた絵を彫刻して、チョコレートを入れたりお茶を入れたりして販売を考えています。これからもいろんな物を自分の中で試作しながら、新しく色んな方とコラボしたいですね。
友成
日本酒とのコラボだけでなく、幅広い分野でアピールされていてもっと広まっていきそうですね!
dai
最近では日本酒と枡だけでなく、ビールと枡・シャンパンと枡、っていうふうに売ってるところも多くなっているんです。2019年のお花見の時には既にいろんなお酒に使っていたので、どんどんその時に近づいているなと感じています^^
友成
用途でいうと、アクリル枡は飲み物だけでなくお料理にも使えますよね?
dai
そうなんですよ。今後はどんどん食の方に引っ張ってアプローチをかけていきたいなと思っています。
友成
もともと、お料理教室やられてましたもんね^^
dai
お料理が好きなので、枡もどうしてもお料理の方に行ってしまうんですねww それが反対に良かったみたいで、自分が得意なところと会社の技術の強みを活かしてアクリル枡を作ったというのは、今やっと「良かったな」って思えるんですね。
友成
友成さんだからこそ思いついたアイデアな気がします。
dai
料理と枡というところでは、明治記念館で枡を使ってオードブルを提供してもらったりしました。
友成
透明な枡にお料理の美しさが映えますね。
dai
1合枡は現在リニューアル中で、助成金を取って金型を変えていくところです。今まで買ってくださった方にはそんなに分からないと思うんですけど。食品を入れるということになると内側の設計が使いづらかったり、色々改良点があるのでそこを直しているところです。
友成
なるほど。
dai
今年からはお重と枡を組み合わせたものもどんどん提案していきたいですね^^
友成
そうなんですね。応援しています。一時間あっという間ですね。本日はどうもありがとうございました。
dai
こちらこそありがとうございました。
友成
『受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話』の参加者の感想
『受託商品から自社商品へ!! アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話』に参加していただきました方々の感想を記載します。
お話を伺って山あり谷ありで今に至っていることを伺い、自分にも今後の参考になると思い、いいお話が伺えました。今回のようなお話が伺えるのは楽しみのひとつでもありました。ありがとうございました。(女性)
本日はありがとうございました!!最後にインスタのお話しも聞けてよかったです^^改めて、試行錯誤や学ぶことと学びをきちんとアウトプットすることの大切さを学びました。(女性)
最後に
今回は、株式会社TOMONARI 友成さんと開催したコラボウェビナー(オンラインセミナー)『受託商品から自社商品へ!!アクリル升(マスマス)の製造・販売秘話』について対談形式でまとめてみました。
失敗に直面しながらもお客様に教えていただきながら歩んできた流れをお話ししていただきました。
僕もアクリル枡を購入させていただきましたが、軽くて落としても割れない、飲み物の色調も楽しめて、口あたりも滑らかで美味しくいただけるという素敵な商品です^^
参加して頂いた皆さんありがとうございます。是非参考にしていただければ幸いです。
友成社長、コラボウェビナーをして頂きありがとうございました。
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